猛暑に負けず

こんな日の練習には、駅のすぐ前という会場環境がありがたい(来年から工事で閉館するのが悩みどころ)。初参加や久しぶりの参加者も含め、多くのメンバーが集まった。

全曲を一通り。シューベルトの第5番交響曲は、とにかく譜面に疑問点が多い。アクセントとディミヌエンドの書き方が限りなく似ているというシューベルトの有名な書き癖をはじめ、明らかに意図的とは思えないものの、出てくる度に変わったりパートごとに違うアーティキュレーションやダイナミクス指示、音の長さの違い、音自体の違い(!)等々、ほぼ「間違い探し」の様相。シューベルトに会いに行ってまとめて尋ねたいくらい!

モーツァルト第6番ピアノ協奏曲は、第1・第3楽章のオーボエ2本に代わって、第2楽章だけフルートが2本入る。この響きの違いの妙はさすがモーツァルト。この曲は、自身がコンサートで演奏するために書いただけあってか、各所に工夫が凝らされている。ソロとオケとのアンサンブルもとても密で楽しい。

そして多くの人が存在すら知らなかったという(5番まであるんだから、そりゃ2番もあるんでしょ、程度の認識)ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番、難産だった実質的には最初のピアノ協奏曲には、他4曲に決して負けない魅力がある。

知名度は高いとはいえないこの3曲だけれど、ハマる人続出。

Cappella Glicine

カペラ・グリチネは、モーツァルトのピアノ協奏曲全曲演奏を目指して、同時代の様々な作品も取り上げ、緻密かつ柔軟にアンサンブルを楽しむことを目的として結成された、アマチュア室内オーケストラです。

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